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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻4号

2004年04月発行

特集 甲状腺癌治療の最適化を目指して

甲状腺分化癌遠隔転移例に対する131I内照射療法の実際とその予後

著者: 杉野公則1

所属機関: 1伊藤病院外科

ページ範囲:P.431 - P.435

文献概要

 要旨:甲状腺分化癌遠隔転移例に対する放射性ヨード治療の効果は組織型,転移部位,病巣の大きさなどにより異なる.予後の改善が認められる因子としては,131Iの集積があること,若年者であること,転移巣が小さいこと(転移の早期発見)といわれている.筆者の施設における取り込みの認められた症例での15年生存率は乳頭癌で65%,濾胞癌で33%であった.予後という側面からは本治療が有効でない症例も多々ある.過度の期待を患者に持たせることは慎まなければならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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