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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻5号

2004年05月発行

特集 Sentinel node navigation surgery―新たなる展開

悪性黒色腫に対するSNNS:臨床応用の現況について

著者: 山崎直也1 山本明史1 岩田浩明1 高橋聡1 西澤綾1

所属機関: 1国立がんセンター中央病院皮膚科

ページ範囲:P.553 - P.558

文献概要

 要旨:1992年に,Morton,Cochranらは皮膚悪性黒色腫の治療にintraoperative lymphatic mappingとsentinel node biopsyという概念を導入し,その有用性について報告した.今日では欧米を中心に,悪性黒色腫はsentinel node conceptの成立する腫瘍として知られている.筆者らは,88例の悪性黒色腫を対象にこの方法の有用性と安全性が欧米と同程度であることを明らかにした.とくにトレーサーとしてvital dyeとRIの両者を用いて術中にガンマプローブを併用する方法の普及は,皮膚科領域では現在まだ限られた施設にとどまってはいるが,今後この方法が確立され,広く臨床応用されることによって,所属リンパ節の取り扱いだけでなく,悪性黒色腫の治療体系全体の進歩が期待される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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