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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻5号

2004年05月発行

特集 Sentinel node navigation surgery―新たなる展開

甲状腺癌のSNNS:臨床応用への展開

著者: 津川浩一郎1 三輪晃一1

所属機関: 1金沢大学大学院医学系研究科がん局所制御学(外科学第二)

ページ範囲:P.569 - P.573

文献概要

 要旨:甲状腺分化癌は予後のよい癌腫の1つであるが,そのなかでも甲状腺乳頭癌はリンパ節転移頻度の高い癌である.臨床的にリンパ節転移がないと判断された症例(N0)に対するリンパ節郭清の意義はいまだ明確ではないが,“sentinel node concept”が成立すれば,合理的な郭清,治療につながる可能性がある.筆者らの色素法による検討では,センチネルリンパ節の組織学的転移陽性率はそれ以外のリンパ節に比べて有意に高く,“sentinel node concept”が成立する可能性が示唆された.センチネルリンパ節生検により,不必要な郭清の省略,非触知の転移リンパ節の発見による治療への応用などが期待される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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