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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻5号

2004年05月発行

臨床報告・1

術後膵仮性囊胞に対する内視鏡的胃囊胞ドレナージ術の2例

著者: 庭野元孝1 岡本竜弥1 藤木真人1 高木秀和1 池田博斉1 小笠原敬三1

所属機関: 1倉敷中央病院外科

ページ範囲:P.635 - P.638

文献概要

はじめに

 膵仮性囊胞は急性および慢性膵炎,外科領域では膵手術後に遭遇する合併症で,出血,囊胞破裂,囊胞内感染,囊胞による消化管や胆道の圧排などの合併症を引き起こす可能性がある.ドレナージ目的で,従来,外科的内瘻造設術あるいは経皮的外瘻造設術が施行されてきたが1),近年,囊胞の解剖学的特性と内視鏡的手法の確立により内視鏡的消化管囊胞ドレナージ,内視鏡的胃囊胞ドレナージ(endoscopic cystogastrostomy:ECG),内視鏡的十二指腸囊胞ドレナージ(endoscopic cystoduodenostomy:ECD)が普及している2).今回,筆者らは膵手術後に生じた仮性囊胞を対してECGが有効であった2症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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