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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻6号

2004年06月発行

文献概要

特集 内視鏡外科手術を安全に行うために

腹腔鏡下大腸手術を安全に行うために

著者: 國場幸均1 渡邊昌彦1 中村隆俊1 佐藤武郎1 根本一彦1 井原厚1 大谷剛正1

所属機関: 1北里大学医学部外科

ページ範囲:P.687 - P.692

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 要旨:腹腔鏡下大腸手術を合併症なく安全に行うためには腹腔内においての鉗子操作をはじめ様々な工夫を要する.本法では開腹手術に比較し視野が狭小で腹腔の全体像が把握しにくく,適切な視野展開が困難な場合が多い.腹腔内の限られた空間で鉗子操作を合理的に進めるためには鉗子を挿入する以前に体位固定の準備を含め種々の工夫が必要となる.また術中出血を極力抑えることが最も重要であり,そのためには安全な剝離層を露出し,手技を継続するための膜構造と血管走行をはじめとする解剖を熟知することが常に要求される.ただし術中偶発症によっては躊躇せず開腹に移行する判断力が求められることを忘れてはならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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