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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻6号

2004年06月発行

目で見る外科標準術式・49

痔核に対する結紮切除開放術式

著者: 栗原浩幸1 金井忠男1 石川徹1 小澤広太郎1 金武良憲1

所属機関: 1所沢肛門病院

ページ範囲:P.729 - P.735

文献概要

はじめに

 痔核手術は脱出や出血の原因となる病変を治癒させるために行われるが,当院では良好な肛門機能をもつ“きれいな”肛門に整え,再発を起こさせないことを目標としている1).そのためには肛門上皮を最大限に温存しながら,痔核組織すなわち平滑筋(Treitz's muscle)や弾性線維,結合組織などを含めた静脈瘤2,3)を十分に郭清することが必要である.

 筆者らは肛門手術の原則であるドレナージ創を適切にとることができること,すべての痔核を同様な良視野で切除することができるという理由から,開創器を用いて開放式結紮切除術を行っている.開放式結紮切除術はWhitehead肛門や粘膜脱,あるいは痔瘻や裂肛などを伴う痔核手術にも適応が可能である.

 以下に当院で行っている開放式結紮切除術を解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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