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臨床経験
肝エキノコックス症に対する血行再建併施肝切除例を含む手術治療成績
著者: 信岡隆幸1 桂巻正1 水口徹1 木村康利1 向谷充宏1 平田公一1
所属機関: 1札幌医科大学医学部第1外科
ページ範囲:P.737 - P.742
文献購入ページに移動肝エキノコックス症は肝の寄生虫性囊胞性疾患で,発症するまでに5~15年と長期にわたるが,発見時にすでに高度な脈管・胆管浸潤により門脈圧亢進症状や閉塞性黄疸を呈することがある1).したがって,切除可能症例でも大量肝切除や血行再建を必要とする場合も少なくない.筆者らは過去8年間に区域切除以上の肝切除を行った肝エキノコックス症7例を経験した.そのうち2例は門脈もしくは肝動脈の再建を伴う肝切除ができた.この7例について臨床的検討を行ったので報告する.
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