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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻6号

2004年06月発行

文献概要

臨床経験

肝エキノコックス症に対する血行再建併施肝切除例を含む手術治療成績

著者: 信岡隆幸1 桂巻正1 水口徹1 木村康利1 向谷充宏1 平田公一1

所属機関: 1札幌医科大学医学部第1外科

ページ範囲:P.737 - P.742

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はじめに

 肝エキノコックス症は肝の寄生虫性囊胞性疾患で,発症するまでに5~15年と長期にわたるが,発見時にすでに高度な脈管・胆管浸潤により門脈圧亢進症状や閉塞性黄疸を呈することがある1).したがって,切除可能症例でも大量肝切除や血行再建を必要とする場合も少なくない.筆者らは過去8年間に区域切除以上の肝切除を行った肝エキノコックス症7例を経験した.そのうち2例は門脈もしくは肝動脈の再建を伴う肝切除ができた.この7例について臨床的検討を行ったので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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