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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻7号

2004年07月発行

文献概要

特集 研修医のための外科基本手技とそのコツ

切開,縫合,抜糸

著者: 平田泰1

所属機関: 1三井記念病院外科

ページ範囲:P.829 - P.833

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要旨:切開,縫合,抜糸は重要な外科基本手技である.切開は原則としてLanger皮膚割線に沿って目標の直上におかれるが,機能障害や醜状を最小限にとどめるよう臨機応変に応用することが必要である.縫合の第一の目的は死腔を残さず層を正しく合わせ,速やかな一時治癒を得ることである.そのためには血行障害を生じさせずに十分な創の固定を行うことが重要であり,創に応じた適切な縫合法と縫合糸を選択し,組織を愛護的に扱い,縫い代,糸掛けの深さ,縫合同士の間隔,結紮の締め具合に十分に配慮する.抜糸は早すぎると創の離開を招き,遅すぎると糸の圧挫による瘢痕を生じる.部位や縫合の方法によって大きく異なる抜糸時期を知ることが望ましい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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