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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻7号

2004年07月発行

特集 研修医のための外科基本手技とそのコツ

止血法

著者: 浅沼晃三1

所属機関: 1埼玉協同病院外科

ページ範囲:P.835 - P.839

文献概要

要旨:出血は外科医にとって最も恐ろしい出来事の1つである.短時間での大量出血は生命の危険を伴うものであり,小出血であっても術中の視野の妨げになるなど,手術操作を困難なものとする.出血時の対応の基本は,出血部位をピンポイントで確認し,速やかに止血法を選択することである.ガーゼや吸引などで出血部位から血液を可及的に除去し,毛細血管からの小出血であれば鑷子で把持し,電気メスで止血が可能である.ガーゼから沸き出るような出血は大きな血管からの出血である場合が多いが,この血管を犠牲にしても生体にとって差し支えないものであれば,これを把持して結紮すればよい.結紮することが許されない血管からの出血の場合は,血行を保つように縫合し修復しなくてはならない.止血法は古くから外科手術手技の主要な部門である.各種の止血法のテクニックとコツを解説した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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