文献詳細
特集 研修医のための外科基本手技とそのコツ
文献概要
要旨:気道確保は救急の場面で重要な位置を占め,その習得は重要である.下顎が落ちて舌根沈下している患者では,下顎挙上,バッグマスク換気によって簡便に気道確保ができる.その後,場合によって気管内挿管を行う.気管内挿管では十分な開口操作が重要である.気管穿刺は多くの場合,喀痰喀出が困難なときに用いられる.気管切開は長期に気道確保が必要なときに用いられる.頸部伸展と,つねに気管を確認することが大切である.腫瘍による気道閉塞の解除は難しく,専門の施設へ送るほうがよい.まず,バッグマスク換気ができることが第一である.
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