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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻7号

2004年07月発行

文献概要

特集 研修医のための外科基本手技とそのコツ

腹腔穿刺および腹腔ドレナージの実際

著者: 秋吉高志1 橋本光孝1 徳永正則1 豊増泰介1 長家尚1

所属機関: 1麻生飯塚病院外科

ページ範囲:P.873 - P.877

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要旨:腹腔穿刺は目的によって診断的穿刺と治療的穿刺に大別される.画像診断の進歩によって診断的穿刺の意義は変化しており,その適応を十分に理解しておく必要がある.穿刺においては,超音波で穿刺部位を確認することと,腹直筋の穿刺を避けることが重要である.限局性腹腔内膿瘍に対する経皮的ドレナージは開腹ドレナージに比べて低侵襲で安全性も高いが,あらかじめCTと腹部超音波で安全な穿刺経路が確保可能かを十分に検討しなければならない.穿刺の手技には1回の穿刺でカテーテルを留置するトロッカー法と,ガイドワイヤーを使用してカテーテルを留置するSeldinger法がある.合併症の頻度は低いが,出血,腸管損傷などに注意を要する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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