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臨床報告・1
イレウスを呈し大腸癌との鑑別に難渋した多発結腸憩室症の1例
著者: 佐治攻1 田中圭一1 青木一浩1 佐藤工1 萩原優1 品川俊人2
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院外科 2聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院病理部
ページ範囲:P.929 - P.932
文献購入ページに移動近年,大腸憩室症は増加してきており,その原因として,食生活の欧米化による食物線維摂取量の不足や日常生活におけるストレスの増加,運動不足による肥満などが挙げられている.この憩室症の増加は欧米型の左結腸型ばかりでなく東洋型ともいえる右結腸型にも認められている1).
今回,われわれはイレウス症状で発症し,術前に大腸癌との鑑別に難渋した左側結腸憩室症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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