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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻8号

2004年08月発行

特集 肛門疾患診断・治療の実際

痔核の診断・治療の実際

著者: 浅野道雄1 松田保秀1

所属機関: 1松田病院

ページ範囲:P.971 - P.977

文献概要

はじめに

 従来,痔核の成因は肛門部の静脈瘤や血管過形成であるとする考えが主流であったが,最近では肛門部のcushion組織の滑脱であるとする考え方が広く受け入れられるようになってきた1).Cushion組織はTreitz靱帯,動静脈,弾性線維などを含む元来正常な構造物であり,その「滑脱」も生理的な程度との境界は必ずしも明瞭ではない.他覚的所見と自覚症状が必ずしも一致せず,また,生活の質を左右することはあっても,生命を脅かすものではないというのが痔核の特徴といえよう.近年,治療方法も多彩になってきており,患者の症状やライフスタイルに合わせた治療法の選択が求められている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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