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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻8号

2004年08月発行

特集 肛門疾患診断・治療の実際

PPHによる痔核手術―環状自動縫合器を用いた痔核吊り上げ固定術

著者: 辻仲康伸1 松尾恵五1 浜畑幸弘1 堤修1

所属機関: 1東葛辻仲病院

ページ範囲:P.979 - P.983

文献概要

 要旨:PPHは痔核脱肛手術の手術法の一つとして選択しうる方法となった.痔核組織自体は病的ではなく肛門機能を保つクッションとして不可欠なものと理解されつつある.脱肛症状は肛門クッションの肛門管外への滑脱の結果であるため,肛門クッションを吊り上げ固定する本法に適した痔核脱肛症例を正しく選択することが重要である.しかし直腸穿孔や骨盤膿瘍などの重篤な合併症も起こりうるため,習熟した術者が慎重に手技を行うことが最大の予防策と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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