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特集 肛門疾患診断・治療の実際
痔瘻の診断・治療の実際
著者: 岩垂純一1
所属機関: 1社会保険中央総合病院大腸肛門病センター
ページ範囲:P.991 - P.998
文献購入ページに移動 要旨:痔瘻の診断は視診や指診を基本として行うが,骨盤直腸窩痔瘻などの深部痔瘻に対しては病変の把握が困難なため,病変部をコントラスト良く描出でき各種断像が自由に得られ,瘻管や膿瘍腔の広がりを立体的に評価することが可能なMRIを応用し,病変の広がり,程度を確認する.
痔瘻の手術の基本は切開開放術であるが,瘻管の貫く部位,位置によって肛門機能に障害をきたすため括約筋を温存する術式が適応となる.しかし括約筋温存術は根治性の点で劣るため,痔瘻の程度によっては,より侵襲はあるが,より根治性の高い術式や方法を臨機応変に選択して行う.
痔瘻の手術の基本は切開開放術であるが,瘻管の貫く部位,位置によって肛門機能に障害をきたすため括約筋を温存する術式が適応となる.しかし括約筋温存術は根治性の点で劣るため,痔瘻の程度によっては,より侵襲はあるが,より根治性の高い術式や方法を臨機応変に選択して行う.
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