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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻8号

2004年08月発行

近代腹部外科の開祖:Billroth

ビルロート余滴・20―Billrothに師事した日本人医師

著者: 佐藤裕1

所属機関: 1北九州市立若松病院外科

ページ範囲:P.1028 - P.1031

文献概要

 以前,本誌に堺哲郎氏が連載された「Theodor Billrothの生涯」(28巻11号~29巻4号)によれば,留学のため欧州に渡りウィーンにおいてBillrothから直接指導を受けた日本人は佐藤進,橋本綱常,難波一(はじめ)の3人であるという.なかでも佐藤進と橋本綱常は,幕末から明治期にかけて日本の外科学の近代化に大きく貢献した先駆者である.そこで,本稿ではこの2人を中心にその人物像を紹介していく.

 日本人としてはじめてBillrohに師事した佐藤進(図1)は,佐倉に医塾順天堂を興した佐藤泰然の遠縁にあたり,弘化元年(1845年)に常陸の国久慈郡太田に生まれた.母方の遠縁にあたるこの佐藤泰然のもとで医学修養を積み,二代目佐藤尚中の婿養子となった(図2).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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