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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻8号

2004年08月発行

日米で異なる外科レジデント教育・医療事情(第2回)

スタンダードな治療

著者: 十川博1

所属機関: 1ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校一般外科

ページ範囲:P.1040 - P.1041

文献概要

均一化されたレジデント教育の背景

 米国でのレジデント教育は均一化されている.言い換えれば,ハーバード大学で研修をしようが,ブロンクスにある市中病院で研修しようが,一応,米国でのスタンダードな医療を施す外科医ができあがるシステムができている.これは,ひとつはACGME(The Accreditation Council for Graduate Medical Education)が細部にわたり外科レジデントプログラムに必要なもの,症例数やローテーション,講義内容などを一律に定めているせいもあるが,さらに米国にある“スタンダードな治療”という共通概念が大いに役割を果たしているように思われる.これはしばしば“board answer”という言葉でも置きかえられる.つまり専門医試験の際に聞かれたときに答える模範解答という意味である.たとえばincidental non-functional adre-nal tumorの外科的切除適応のスタンダードあるいはboard answerは3cm以上である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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