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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻8号

2004年08月発行

私の工夫 手術・処置・手順

小さなメッケル憩室の処置

著者: 安達洋祐1 棚橋利行1 坂下文夫1 山口和也1

所属機関: 1岐阜大学大学院医学研究科腫瘍外科

ページ範囲:P.1042 - P.1042

文献概要

 メッケル憩室の頻度はおよそ2%である1,2).小児に出血や穿孔を生じることがあるが,大部分は無症状のままである.成人の開腹手術でたまたま見つかったメッケル憩室は,どう対処すべきだろうか.教科書には「controversial」と記載されている1,2).文献では「切除したほうがよい」という意見や「放置したほうがよい」という意見があり3~5),エビデンスやスタンダードはなさそうである.

 われわれは胃癌の手術中に,長径1.5cmの小さなメッケル憩室に遭遇した.「切除するほどではないが,放置して破れたら怖い」と思い,憩室をそっと埋め込み,漿膜筋層縫合を2針掛けて閉鎖した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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