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特集 乳癌初回の診療:ガイドラインと主治医の裁量
乳房切除術の適応とその根拠―歴史的考察を含めて
著者: 清水哲1
所属機関: 1横浜南共済病院外科
ページ範囲:P.1129 - P.1132
文献購入ページに移動 要旨:乳癌の手術の歴史を振り返りながら,現在の乳房切除術の適応について述べた.19世紀半ばの腫瘤切除術しか行われなかった時代から,Halstedがradical mastectomyを考案して局所再発率が飛躍的に向上し,Halstedian theoryに基づいてmastectomyは一躍,乳癌の治療の主役となった.しかし,やがて,乳癌の予後は血行性転移が重要であると考えるalternative theoryが様々なRCTによって支持されるようになると,乳房温存療法と術後補助療法にその主役の座を譲ることになり,現在では,mastectomyは優れた局所コントロールができる治療法と考えられている.
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