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文献詳細

雑誌文献

臨床外科6巻11号

1951年11月発行

文献概要

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肺葉切除と肝機能

著者: 小谷彥藏1

所属機関: 1東京大學醫學部附屬病院福田外科教室

ページ範囲:P.511 - P.514

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 胸部外科最近の発達は著しい.これは,麻酔法,術前術後処置の改善発達におうところが多い.然しながら,胸部に外科的な大侵襲を加えることは,生体機能に大きな変調を来す.ましてや,肺葉切除の如き,長時間の手術侵襲と,大出血を来す大手術においては然りである.この生体機能の変化を探究し,これに対して,適宜な処置を行うことは外科医に課せられた大きな任務である.
 私は,昭和25年8月より,昭和26年4月までに,福田外科で手術施行された肺葉切除例9例(肺結核8例,肺腫瘍1例),片肺全剔除例2例(肺結核2例),合計11例を主体として,術前術後と経過を追い,肝機能を檢査し,同時に肝庇護処置の肝機能に及ぼす影響,他種胸部手術の際の肝機能推移,及び腹部手術の肝機能を同じ樣に追究して,胸部手術と比較檢討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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