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文献詳細

雑誌文献

臨床外科6巻12号

1951年12月発行

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肺結核手術における循環障碍—傾斜試験成績について

著者: 大出忠之1

所属機関: 1東京大學附屬病院分院外科

ページ範囲:P.559 - P.562

文献概要

I.緒言
 患者の体位を変換した際に起る血圧,脈搏等の変化より,その循環の状態を知らんとする試みは古くから行われている(Hill,1895).臨床的に潜在性末梢循環障碍或はlatent shockといわれる状態の檢査に,この様な観点から,起立試驗(Bickenbach1))或は傾斜試驗(Shenkin2))が行われた.私は肺結核手術が患者の循環に及ぼす影響を檢討する目的とGreen and Metheny3)の行つた傾斜試驗を,術直後の患者にも容易に実施し得る如く改変しその74例に用い,実際臨床上に應用して患者の治療上の有力なる根拠を與うるものなるを認めたので,その結果を報告する次第である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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