文献詳細
今月の小外科・11
文献概要
〔1〕診断のあり方 專門家からいうと毎常のことであるが,專門外になると中々そうはいかない場合が多い.半年もの間神経痛とか,婦人の場合には婦人科的疾患に因る神経痛等の診断の下に,鎭痛剤の皮下注射,靜脈注射,或は又洗滌等に過し,はては指圧,鍼灸等にたより,最後に整形外科で脊椎カリエスと確定することが,今以てかなり多い.それはカリエスの早期診断がむつかしい事にも原因するが,一方にカリエスに因る疼痛の理解に乏しいことにも原因する(カリエス類症疾患も多いが其等は抄略する).
そこで診断不確実のもの,即脊椎カリエスの疼痛に如何程それ等の注射其他を行つても,結局は患者の負担が多いばかりで,医師の無力をうらまれるに過ぎなくなつてしまう.
そこで診断不確実のもの,即脊椎カリエスの疼痛に如何程それ等の注射其他を行つても,結局は患者の負担が多いばかりで,医師の無力をうらまれるに過ぎなくなつてしまう.
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