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文献詳細

雑誌文献

臨床外科6巻2号

1951年02月発行

最近の外国外科

腹部放線状菌症に對するペニシリン大量療法,他

ページ範囲:P.94 - P.97

文献概要

 スタンフオード及びバーンズの両氏は,腹部放線状菌症は過去に於ては死亡率の高い疾患とされており,人類に来る放線状菌症の18〜22%を占めるのに過ぎないけれども,放線状菌症の死亡率の約50%を占めていることを挙げている.しかし,スルフオンアミド剤及びペニシリンの出現並にその使用と共に,適当の手術及び補助療法を併用して,本疾患の予後は多少改善されるようになつて来た.
 著者たちの初めに経驗した腹部放線状菌症例中の2例の経過からは,この腹部放線状菌症は相当大量のペニシリン(毎日80万單位),スルフオンアミド剤,手術及び補助療法でも時としては余り効果が無いことが示された。即ちこの2名の患者はこの樣な治療法を長期間(8カ月間及び9カ月間)受けたが,一時は効果を示めし軽快したが間もなく病気は進行したのであつた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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