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文献詳細

雑誌文献

臨床外科6巻3号

1951年03月発行

文献概要

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閉鎖式気管内麻醉の研究

著者: 林周一1 綿貫喆1

所属機関: 1東京大學醫學部福田外科

ページ範囲:P.119 - P.121

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1.緒言
 わが國では,胸部手術の際の麻醉は,局所麻醉が主として用いられているが,局麻の効果には自ら限界があり,疼痛や咳嗽反射を完全に消失せしめて,手術操作を安全容易にし,より大きな侵襲をも安心して加えられるようにする爲には,どうしても全身麻醉を改めて取上げて檢討してみる必要がある.更に又,最近の胸部外科の進歩は,その手術侵襲の拡大と共に,「ショック」予防の見地から,十分な酸素供給が要求され,同時に気管内加庄による呼吸の人工的調節を絶体に必要とするにいたつた.欧米では,これらの要求を満足する麻醉装置が既に古くから実用に供されており,麻醉藥の進歩とあいまつて,殆んど完璧の域に達しつゝある.所が本邦では,麻藥からみても,裝置からみても,麻醉の研究は極めて立ちおくれている.著者等は「麻醉の進歩なくして,胸部外科の進歩はあり得ない.」との年来の見解にもとづいて,約1年半前から,特に気管内麻醉の研究をつゞけているものであるが,こゝには先ずわれわれの試作した裝置とその使用法を簡單に紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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