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アメリカに於ける制腐法の現況
著者: 濱光治1
所属機関: 1和歌山醫科大學外科
ページ範囲:P.138 - P.140
文献購入ページに移動 生体の殺菌作用を高め或は細菌の発育阻止の目的で近年色々と研究の変遷があつた.即ちワクチン時代(1930〜1937),アゾ色素並びにズルフオンアミッド時代(1938〜1943)を経て将にペニシリン時代(1944〜1948)に入り今日では抗微生物剤として糸状菌,放射状菌其の他の微生物に産生する抗菌物質の偉大なる化学療法が風靡している.從つて外科的感染のみならず無菌手術に於ける化膿に対しても大いに貢献していることは周知のことで防腐外科の発達は実に顯著なものである.
之れに対し制腐外科状ち無菌手術の基礎を作り不朽の功績を残したのは有名なShimmelbusch(1860〜1895)の努力に依るもので1892年蒸気滅菌器の発明より更にNeuber(1850〜1932),Landerer(1854〜1904)は蒸沸消毒を発表し手術用器械器具,ガーゼ,手術衣,手術蔽布等すべての手術材料の滅菌消毒により今日制腐外科の確立を見たのである.私ほアメリカの制腐法に関し2,3の見学し得た注目事項について敢えてこゝに報告し外科医諸家の一暼に値すれば幸いとする.
之れに対し制腐外科状ち無菌手術の基礎を作り不朽の功績を残したのは有名なShimmelbusch(1860〜1895)の努力に依るもので1892年蒸気滅菌器の発明より更にNeuber(1850〜1932),Landerer(1854〜1904)は蒸沸消毒を発表し手術用器械器具,ガーゼ,手術衣,手術蔽布等すべての手術材料の滅菌消毒により今日制腐外科の確立を見たのである.私ほアメリカの制腐法に関し2,3の見学し得た注目事項について敢えてこゝに報告し外科医諸家の一暼に値すれば幸いとする.
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