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文献詳細

雑誌文献

臨床外科6巻4号

1951年04月発行

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創傷治癒に関する組織学的研究 —第3報 肉芽組織に於ける血管新生

著者: 日下邦夫12

所属機関: 1東北大學醫學部解剖學教室 2東北大學醫學部桂外科教室

ページ範囲:P.171 - P.173

文献概要

緒論
 余1),2)は第1及び第2報に於いて,創傷治癒に際しての肉芽組織り形成,換言すれば創の器質化は血液原假性エオヂン嗜好白血球(以下假エ白血球と略称する)から分化した纖維芽細胞の増殖によつて行われることを実驗したが,本報に於いては前2報で予報した血管新生の機序に就いて詳細に論じ度いと思う.
 肉芽組織の血管新生に関しては,Meyer3)に端を発しMarchand4)に到つて完成した既存血管からの芽生説がそれ以前に存在した局所発生説を圧倒して学会の定説となつていることは周知の通りである.然るに最近,本解剖学教室に於いて山崎又び協同研究者11)−17)により血管の局所発生が取上げられ,佐々木18)の研究も略々同一の方向を示しているが,余は創傷肉芽組織に於ける血管新生を中心として,こゝに詳細な檢討を行い度い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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