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文献詳細

雑誌文献

臨床外科6巻4号

1951年04月発行

文献概要

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高位脊髄硬膜外麻痺法について

著者: 星川信1 彥坂興忠1

所属機関: 1長野赤十字病院外科

ページ範囲:P.174 - P.176

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緒言
 麻痺藥を脊髄硬膜外腔に注入して無痛の目的を達しようとした最初の試みはCathelinに始まりStöckelの無痛分娩に対する應用があり,Läwenに至つて仙骨麻痺法が始めて外科手術に使用された.Schlimpertは臍高位迄の手術に本麻痺法を用いたが,実驗的臨床的に高位脊髄硬膜外麻痺法を完成したのはDogliotti(1930)であつて,以来欧州南米等においてはひろくこの方法が行われている.
 肺結核を初め胸部外科の進歩に伴ない胸部に対する手術が増加してきた今日,Dogliottiによつて完成され高髄脊位硬膜外麻痺法として発表された無痛法がわが國ではあまり普及されておらないように思われるので,少数例ではあるがわれわれが追試應用した胸部手術及び二三腹部手術とくに胸部手術における本麻痺法の満足すべき結果についてこゝに報告したいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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