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文献詳細

雑誌文献

臨床外科6巻7号

1951年07月発行

文献概要

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胃癌の血清学的診断法の創案

著者: 友田正信1 池口正巳1 犬塚貞光1 滝原哲一1 辻秀男1 芥川光男1

所属機関: 1九州大學醫學部外科學教室

ページ範囲:P.297 - P.300

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1)緒言
 友田は曩に脾性中毒症(友田)患者に於て,脾靜脈から未梢血に達している本症に特異的な催貧血性因子の存在を明かにする爲に患者血清を家兎に注射して貧血の出現を檢査し,本症の早期診断法を確立せしめ得た所であるが,之にヒントを得,同じ樣な考えを胃癌の場合に及ぼして独自の着想を得,教室員と共に研究を続けて胃癌の血清学的診断法に就て極めて優秀な成績を收め得る新しい方法を創案したので茲に其の大要を報告する次第である.
 而して本診断法の要点は胃癌組織に対する免疫血清と,被檢者の胃液との間に於ける沈降反應にあり,抗原並に抗血清から類似反應惹起因子を成る可く除去している点にある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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