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文献詳細

雑誌文献

臨床外科6巻7号

1951年07月発行

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轉移性甲状腺腫について

著者: 斎藤純夫1

所属機関: 1東京警察病院外科

ページ範囲:P.313 - P.317

文献概要

 甲状腺の上皮性腫瘍中には,局所的にも組織学的にも,何等惡性腫瘍の所見がなく,しかも血行性に甲状腺の組織像を呈する轉移を殊に骨に形成するものがある.その本態に関しては,Cohnheim1)以来種々論議されて,Metastasierende Kolloidstruma(Langhans)2)3),Strumacolloides maligna(TH. Kocher)4),maligne Adenom,Struma colloides maligna(Aschoff)5),metastasierende Gallert-kröpfe等の名称があたえられている.我國に於ては古く住田氏29)(佐藤外科),金森氏21)の報告があり今日迄17例の症例があるが,最近我々は,前額骨,頭頂骨,肋骨,及び腰椎に轉移を惹起した1例を経驗したのでここに報告し,文献的考察をなす次第である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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