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文献詳細

雑誌文献

臨床外科6巻8号

1951年08月発行

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癌の骨轉移につき2,3の統計的観察

著者: 鳥取秋彥1

所属機関: 1岡山醫科大學津田外科教室

ページ範囲:P.349 - P.352

文献概要

緒言
 癌腫の骨轉移を最初に報告したのはSamson(1831)であつて,その後,癌の骨轉移の報告は少くない.癌の骨轉移の頻度を諸家の文献より拾つてみると第1表の通りである.我が津田外科教室23年間の入院患者総数は14,277例で癌患者は1,549例(10.8%)である.其の中,癌骨轉移は20例で全癌腫の1.29%に当つている(第2表).余は津田外科教室の20例と今日(昭和23年9月)迄の本邦に於ける癌骨轉移報告の188例,計208例を統計的に考察してここに報告する.本論文に於いて教室例とあるのは津田外科教室の,本邦例とあるのは今日迄の本邦に於ける癌骨轉移報告例の統計である.本邦例には教室例が含まれている.「不明」と云うのは文献に記載が無いのか不明と記載しているのを云う.図表の()内の数値は教室例を示している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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