文献詳細
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文献概要
I 緒言
腸管に発生する肉腫はSmoler,Nothnagel,Staem—mler氏等の報告に依りても明らかなる如く,比較的稀にして殊に細網内皮系に由来する腸管肉腫の報告は更に稀有なり.抑々細網内皮系腫瘍に就き初めて記載せるはGohn-Romanにして,以来Ewing,Goldschmidt ŭIsaac,Ewald,Letterer,Oberling,Sternberg,Roulet,緒方,志茂,赤崎氏等諸家の研究報告あるも,陽管に原発せるは甚だ稀有にして吾が國にて余等の蒐集し得たるは6例にすぎず.余等は最近廻腸末端部に原発せる細網内皮肉腫と考えらるる一例を経驗せるを以て茲に追加報告せんとす.
腸管に発生する肉腫はSmoler,Nothnagel,Staem—mler氏等の報告に依りても明らかなる如く,比較的稀にして殊に細網内皮系に由来する腸管肉腫の報告は更に稀有なり.抑々細網内皮系腫瘍に就き初めて記載せるはGohn-Romanにして,以来Ewing,Goldschmidt ŭIsaac,Ewald,Letterer,Oberling,Sternberg,Roulet,緒方,志茂,赤崎氏等諸家の研究報告あるも,陽管に原発せるは甚だ稀有にして吾が國にて余等の蒐集し得たるは6例にすぎず.余等は最近廻腸末端部に原発せる細網内皮肉腫と考えらるる一例を経驗せるを以て茲に追加報告せんとす.
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