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文献詳細

雑誌文献

臨床外科6巻9号

1951年09月発行

文献概要

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肺壞疽の化学的療法の限度と外科的療法の選択に就いて

著者: 篠井金吾1 永井純義1 江本俊秀1 氏家基1 岩田豊助1

所属機関: 1東京醫科大學外科

ページ範囲:P.399 - P.403

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 肺壞疽の治療は化学的療法の発達によつて往時に比べると甚だ容易にはなつて来たが,其の反面には誤れる化学療法を固執して外科療法の適應すら等閑視するものも尠くないのである.特に最近我々の外科を訪れる患者の中には甚だ難治な症例があり,これ等の症例の中には不徹底なペニシリン療法によつて病状を慢性化させた例もあり,又症状が膠着しているにも拘らず無意味な化学療法を続けているものも尠くない.其処で,我々は過去5年間に於いて当教室で本格的にペニシリン療法を施行して来た65例の経驗から,化学療法の限度を吟味し,併せて最近得た2,3の新しい研究結果に基いて外科的療法を如何に選ぶべきか,或は亦,外科的療法に轉換すべき時期等について考究して見たいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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