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文献詳細

雑誌文献

臨床外科60巻10号

2005年10月発行

文献概要

臨床報告・1

空腸腸間膜原発悪性リンパ腫に胆囊石灰乳胆汁を併存した1例

著者: 青木孝文1 原田英樹1 笹野満1

所属機関: 1丹後中央病院外科

ページ範囲:P.1325 - P.1328

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はじめに

 悪性リンパ腫は全身性と臓器原発性に分けられる.臓器原発性の腸間膜原発例は遊離性の腸間膜に発生したもので,頻度は低く悪性リンパ腫の1.85%とされる1).胆囊石灰乳胆汁も比較的少ない疾患であるが,筆者らはこれを併存した腸間膜原発悪性リンパ腫症例を経験し2病変の同時切除を施行したので,自験例を呈示し若干の文献的考察とともに報告する.

参考文献

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4)長谷川久美,植竹宏之,河原寛人,他:腸間膜原発悪性リンパ腫の1例.日臨外医会誌58:1878-1882,1997
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8)豊川貴弘,小川正文,高島 勉,他:胆嚢の嵌頓結石とともに総胆管へ流出した石灰乳胆汁の1例.日消外会誌36:266-271,2003
9)坂口大介,山田博文,石田秀行,他:腸間膜原発悪性リンパ腫の2例.埼玉県医会誌37:192-196,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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