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文献詳細

雑誌文献

臨床外科60巻11号

2005年10月発行

特集 癌治療のプロトコール2005-2006

Ⅳ.肝癌治療のプロトコール

静岡県立静岡がんセンター肝胆膵外科・他

著者: 上坂克彦1 前田敦行1 松永和哉1 金本秀行1 森本幸治1 新宮優二1 山口茂樹2 古川敬芳3

所属機関: 1静岡県立静岡がんセンター肝胆膵外科 2静岡県立静岡がんセンター消化器外科 3静岡県立静岡がんセンター画像診断科

ページ範囲:P.139 - P.144

文献概要

はじめに

 肝細胞癌の治療には,手術のほかにもラジオ波焼灼療法(RFA),肝動脈塞栓術(TAE),肝動注療法,放射線治療,陽子線治療など,いくつもの選択肢が存在する.それらのなかで根治性に優れ,さらに病理学的に検証が可能であるのは手術だけである.しかし肝切除は,腫瘍の進展範囲や肝予備能などの面から制約を受けることが多いのも事実である.

 本稿では,肝癌のなかでも頻度が最も高い肝細胞癌を取り上げ,治療法の選択,肝予備能評価,術前後管理と手術の実際などに関して,当施設の考え方を紹介する.

参考文献

1)日本肝癌研究会(編):原発性肝癌取扱い規約.金原出版,2001,p11
2)科学的根拠に基づく肝癌診療ガイドライン作成に関する研究会(編):科学的根拠に基づく肝癌診療ガイドライン.金原出版,2005,p69
3)幕内雅敏,長谷川博,山崎 晋:肝硬変合併肝癌のStrategy.外科診療29:1530-1536,1987
4)科学的根拠に基づく肝癌診療ガイドライン作成に関する研究会(編):科学的根拠に基づく肝癌診療ガイドライン.金原出版,2005,pp10-11
5)Makuuchi M, Baole T, Takayasu K, et al:Preoperative portal vein embolization to increase safety of major hepatectomy for hilar bile duct carcinoma-A preliminary report. Surgery 107:521-527, 1990
6)Nagino M, Nimura Y, Kamiya J, et al:Selective percutaneous transhepatic embolization of the portal vein in preparation for extensive liver resection:The ipsilateral approach. Radiology 200:559-563, 1996
7)科学的根拠に基づく肝癌診療ガイドライン作成に関する研究会(編):科学的根拠に基づく肝癌診療ガイドライン.金原出版,2005,pp82-83
8)上坂克彦(編):多職種チームのための周術期マニュアル2.肝・胆・膵癌.メヂカルフレンド社,2004,pp16-32
9)Makuuchi M, Hasegawa H, Yamazaki S:Ultrasonically guided subsegmentectomy. Surg Gynecol Obstet 161:346-350, 1985
10)Makuuchi M, Takayama T, Gunven P, et al:Restrictive versus liberal blood transfusion policy for hepatectomies in cirrhotic patients. World J Surg 13:644-648, 1989

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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