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文献詳細

雑誌文献

臨床外科60巻11号

2005年10月発行

文献概要

特集 癌治療のプロトコール2005-2006 Ⅳ.肝細胞癌治療のプロトコール

東京女子医科大学消化器病センター外科

著者: 山本雅一1 桂川秀雄1 片桐聡1 吉利賢治1 有泉俊一1 清水公一1 高崎健1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター外科

ページ範囲:P.145 - P.150

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はじめに

 肝癌治療は,手術以外の選択肢が多く,その治療選択においては多くのdecision makingが必要である.多くの場合は,腫瘍径,進展度,腫瘍個数,肝機能,合併症などである.最近は,肝癌治療ガイドラインなども出版され,よりエビデンスに基づいた治療が求められている.しかし,すべての治療が科学的に評価されているわけではなく,患者にとってベストの治療を相互の理解のもとに決定し,選択していかなくてはならない.

 本稿では,肝細胞癌外科治療に至る過程と外科治療内容の選択,補助療法について記載し,現在当施設で施行しているプロトコールについて概略する.

参考文献

1)吉利賢治,山本雅一,大坪毅人,他:肝細胞癌単純結節周囲増殖型の診断にはCTが有用である.癌の臨床50:191-195,2004
2)高崎 健:肝硬変併存肝癌の切除術式の選択基準―安全性,根治性を考慮に入れた切除範囲の調節とそれに必要な手術手技の工夫.日消外会誌19:1881-1889,1986
3)高崎 健,斉藤明子:高分化型肝細胞癌の切除予後.KARKINOS 4:685-688,1991
4)有賀 淳,高崎 健:肝細胞癌における肝切除後免疫化学動注療法の意義.癌の臨床37:574-579,1991
5)片桐 聡,高崎 健,山本雅一,他:C型肝炎ウイルス陽性肝細胞癌に対する術後インターフェロン療法.肝胆膵43:373-379,2001
6)Takasaki K, Kobayashi S, Tanaka S, et al:Highly anatomically systematized hepatic resection with Glissonean sheath code transaction at the hepatic hilus. Int Surg 75:73-77, 1990
7)Takasaki K:Glissonean pedicle transaction method for hepatic resection:a new concept of liver segmentation. J hep Bil Pancr Surg 5:286-191, 1998
8)Yamamoto M, Takasaki K, Otsubo T, at al:Effecitveness of systematized hepatectomy with Glisson's pedicle transaction at the hepatic hilus for small nodular hepatocellular carcinoma:retrospective analysis. Surgery 130:443-448, 2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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