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文献詳細

雑誌文献

臨床外科60巻12号

2005年11月発行

臨床外科交見室

痔核治療のエポック

著者: 岡崎誠1

所属機関: 1市立伊丹病院外科

ページ範囲:P.1414 - P.1414

文献概要

最近,ジオン(R)(OC-108)という痔核に対する新しい硬化剤が発売された.これは中国で開発された消痔霊という硫酸アルミニウムカリウムとタンニン酸を配合した痔核治療の硬化剤に改良を加え,沖縄のあるベンチャー企業が開発した薬である.従来から手術の適応であったstageⅢおよびⅣの痔核に対し,注射による硬化療法で同等あるいはそれ以上の治療効果が期待される.

 注射の手技がむつかしいため,どこの施設でもすぐに開始するわけにはいかず,まず限られた施設から2,000例を目標に,訓練を受けた医師による治療が行われてから,その成績をもとに今後の治療が考慮されるということである.

参考文献

1)Longo A:Treatment of hemorrhoidal disease by reduction of mucosa and hemorrhoidal prolapse with a circular-stapling device:a new procedure. Proceeding of 6th World Congress of Endoscopic Surgery-Romc. 1998, pp777-784
2)Shi Zhao-qi:Xiaozhiling four-step injection in treating hemorrhoids of stageⅢandⅣ-a sclerotherapeutic approach of thrombosing branches of artery rectalis superior. Chinese Journal of Integrated Traditional and Western Medicine 3:246-249, 1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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