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文献詳細

雑誌文献

臨床外科60巻12号

2005年11月発行

文献概要

臨床報告・1

肝細胞癌破裂後腹膜播種をきたし,外科的に切除し得た1例

著者: 前田真一13 瀧川譲治1 豊山博信1 原口優清1 愛甲孝2

所属機関: 1県民健康プラザ鹿屋医療センター外科 2鹿児島大学大学院医歯学総合研究科腫瘍制御学・消化器外科学 3現 鹿児島大学大学院医歯学総合研究科腫瘍制御学・消化器外科学

ページ範囲:P.1461 - P.1464

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はじめに

 肝細胞癌は破裂により腹膜播種をきたすことがあるが,その播種巣を外科的に切除し得た症例は稀である1).今回,肝細胞癌破裂で肝外側区域切除施行後,約7か月で腹膜播種と考えられる孤立性大網転移を認め,外科的に切除したので若干の文献的考察を加え報告する.

参考文献

1)菊池勝一,望月英隆:自然破裂を来した肝細胞癌切除後の結腸間膜再発巣を切除しえた1例.防衛医大誌23:104-108,1998
2)Liver Cancer Study Group of Japan:Primary liver cancer in Japan. Clinicepathologic features and results of surgical treatment. Ann Surg 211:277-287, 1990
3)中崎晴弘,渡辺正志,前田利道,他:肝細胞癌破裂の治療と成績.日臨外医会誌56:2047-2052,1995
4)Nakashima T, Okuda K:Pathology of hepato-cellular carcinoma in Japan. Cancer 51:863-877, 1983
5)Nakayama H, Takayama T, Makuuchi M, et al:Resection of peritoneal metastasis from hepatecelluar carcinoma. Hepatogastroenterology 46:1049-1052, 1999
6)山木 実,江藤高陽,先本秀人,他:肝細胞癌破裂後腹膜播種をきたした1例.日臨外会誌64:1226-1229,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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