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文献詳細

雑誌文献

臨床外科60巻2号

2005年02月発行

カラーグラフ 内視鏡外科手術に必要な局所解剖のパラダイムシフト・5

腹腔鏡下横行結腸切除術

著者: 宮島伸宜1 須田直史1 山川達郎1

所属機関: 1帝京大学医学部附属溝口病院外科

ページ範囲:P.145 - P.150

文献概要

はじめに

 大腸癌に対する腹腔鏡下手術のなかで,横行結腸癌に対する手術では中結腸動静脈に対するアクセスが必要であるが,中結腸動静脈にはバリエーションが多い.また,症例によっては左右の結腸曲を剝離する必要がある.さらに,十二指腸や膵臓周囲の剝離が必要である.これらの理由から,横行結腸癌に対する腹腔鏡下手術は難易度が高いとされている1,2).しかし,腹腔鏡下手術における解剖を理解して視野を展開し,術者と助手が連携することによって腹腔鏡下手術は安全で確実なものになり得る.

 本稿では,横行結腸癌に対する腹腔鏡下手術時の視野の展開と手術操作について述べる.

参考文献

1)宮島伸宜,山川達郎:内視鏡外科手術に必要な解剖と術野の展開―横行結腸.日鏡外会誌6:555-559,2001
2)福永正氣,木所昭夫,射場敏明,他:横行結腸癌に対する腹腔鏡下手術.消化器外科27:845-854,2004
3)Michels NA:The variant blood supply to the small and large intestine. J Intern Coll Surg 39:127-170, 1963
4)宮島伸宜:腹腔鏡下大腸切除術における層の展開.北島政樹(編);消化器外科診療二頁の秘訣.金原出版,東京,2004,pp284-285
5)奥田準二,田中慶太朗,李 相雄,他:進行大腸癌に対する種々の工夫を加えた3D-CT画像に基づく腹腔鏡下ナビゲーション手術.外科治療84:1015-1027,2001
6)宮島伸宜,山川達郎:右側結腸癌に対する腹腔鏡下手術.外科治療86:760-765,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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