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文献詳細

雑誌文献

臨床外科60巻2号

2005年02月発行

臨床報告・1

異時性小腸転移をきたした胃噴門部癌の1例

著者: 高橋修平1 中村哲郎1 山口真彦1 菅野渉平2

所属機関: 1獨協医科大学越谷病院外科 2獨協医科大学越谷病院病理

ページ範囲:P.267 - P.270

文献概要

はじめに

 胃癌の播種,直接浸潤によらない血行性およびリンパ行性小腸転移は稀で,検索しえた限りでは本症例を含め5症例のみであり,他領域を含まない噴門部を原発とした症例は本症例のみである1,4~6).今回,筆者らは胃噴門部癌で食道亜全摘,噴門部切除(胃管再建)を施行後,外来経過観察中に下血を契機に発見された胃噴門部癌の小腸転移を経験したので文献的考察を加え報告する.

参考文献

1)渡部雅人,柳沢次郎雄,横畑和紀:胃癌治癒切除後の転移性大腸および小腸癌の1例.逓信医学47:125-129,1995
2)中村隆俊,大谷剛正,三富弘之,他:腹腔鏡補助下に手術した食道癌小腸転移によるイレウスの1例.消化器内視鏡44:755-760,2002
3)牛尾恭輔,石川 勉,宮川国久,他:転移性小腸腫瘍のX線診断.胃と腸27:793-804,1992
4)宮沢英彰,飯田正毅,伊藤正直,他:腸管転移をきたした胃癌の2例.日外科系連会誌28:887-892,2003
5)矢島 浩,楠山 明,長山 瑛,他:腸閉塞で発症した同時性小腸転移を伴う胃癌の1例.日臨外会誌64:973,2003
6)辻口 大,村田修一,吉田千尋,他:胃癌が空腸に局所転移をきたしイレウス症状を呈した1例.日消誌79:2189,1982

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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