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文献詳細

雑誌文献

臨床外科60巻3号

2005年03月発行

文献概要

臨床報告・1

直腸癌術後の骨盤腔内感染による外腸骨動脈および尿管破裂の1例

著者: 上田順彦1 川崎磨美1 古屋大1 中川原寿俊1 吉光裕1 澤敏治1

所属機関: 1国立病院機構福井病院外科

ページ範囲:P.379 - P.383

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はじめに

 メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(以下,MRSA)は1980年代以降の第3世代セフェム薬の頻用の結果,全国的に蔓延し,感染症治療上の深刻な問題となっている1,2).今回,直腸癌術後の骨盤腔内のMRSA感染によって外腸骨動脈および尿管破裂をきたした1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.

参考文献

1)後藤 栄,高倉賢二,久保田晃司,他:広汎性子全摘後にMRSA感染による重症蜂窩織炎をきたした1症例.産婦の進歩 51:191-196,1999
2)品川長夫:MRSA感染症.外科治療 72:598-602,1995
3)植山和正:脊椎instrumentation術後感染の治療.MB Orthop 14:56-62,2001
4)西永正典,黒田敏男,山澤正則,他:心室中隔穿孔とValsalva洞破裂により急激な経過をたどったMethicillin-Resistant Staphylococcus Aureus起因右心系感染性心内膜炎の1例.J Cardiol 25:263-268,1995
5)今井 督,藤村重文:MRSA(methicillin-resistant Staphylococcus aureus)の感染.外科 50:1398-1404,1988
6)炭山嘉伸,草地信也:MRSA感染症.外科治療 72:1068-1073,1995

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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