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文献詳細

雑誌文献

臨床外科60巻4号

2005年04月発行

外科の常識・非常識 人に聞けない素朴な疑問 15

虫垂切除の断端埋没は必要か

著者: 中川国利1

所属機関: 1仙台赤十字病院外科

ページ範囲:P.472 - P.473

文献概要

【素朴な疑問】

 急性虫垂炎の手術では,虫垂を切除したのちの断端を埋没するのが常識である.壁が薄い盲腸にタバコ縫合をかけることは案外難しく,初心者が虫垂断端の埋没にてこずることもある.ところが,最近の腹腔鏡下虫垂切除術では虫垂の断端は単に結紮されたままであり,埋没されてはいない.虫垂の断端は腹腔内に露出していても問題はないのだろうか.また,自動切離縫合器を用いて切離したときの断端も漿膜筋層縫合を行って埋没させる必要はないのだろうか.

参考文献

1)Seal A:Appendicitis;a historical review. Can J Surg 24:427-433, 1981
2)Engstr〓m L, Feny〓 G:Appendicectomy;assessment of stump invagination versus simple ligation;a prospective, randomized trial. Br J Surg 72:971-972, 1985
3)Semm K:Endoscopic appendectomy. Endoscopy 15:59-64, 1983

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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