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文献詳細

雑誌文献

臨床外科60巻5号

2005年05月発行

文献概要

特集 外科栄養療法の新たな潮流

米国における栄養療法の現況

著者: 井上善文1

所属機関: 1財団法人日本生命済生会附属日生病院外科

ページ範囲:P.559 - P.563

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要旨:米国において,医師の栄養療法に対する関心は低くなってきている.一方,コメディカルが中心となって栄養療法を実践するようになってきている.米国におけるnutrition support team(NST)の数は減少傾向にあり,発表論文数も減少傾向にある.しかし,栄養療法の中心的役割を果たしている栄養士は臨床の場に進出して医療職としての立場を確立し,栄養療法の高いレベルを維持している.わが国ではコメディカルのNSTに対する関心の高まりに刺激されるかたちで栄養療法に興味を示す医師が増加している.米国の栄養療法の流れに追随する必要はない.わが国独自のかたちで栄養療法の普及を推進していけばよいと考える.

参考文献

1)岡田 正:わが国のNutrition Support Teamの現状と問題点.臨床栄養86:256-260,1995
2)松末 智:医療としての栄養サポートサービス(NSS)入院患者の栄養サポートの実際Ⅱ.栄養―評価と治療12:197-202,1995
3)Regenstein M:Nutrition support teams―alive, well, and still growing result of a 1991 ASPEN survey. Nutr Clin Pract 7:296-301, 1992
4)Hamaoui E:Assessing the nutrition support team. JPEN 11:412-421, 1987
5)Clemmer TP:Nutrition support teams:role in the new health care environment. Nutr Clin Pract 9:217-220, 1994
6)Goldstein M, Braitman LE, Levine GM:The medical and financial costs associated with termination of a nutrition support nurse. JPEN 24:323-327, 2000
7)井上善文,吉田祥吾,大村健二,他:本邦における栄養管理の現状―2001年全国栄養療法アンケート調査より.日外会誌105:200-205,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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