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文献詳細

雑誌文献

臨床外科60巻5号

2005年05月発行

特集 外科栄養療法の新たな潮流

栄養管理とクリニカルパス

著者: 岡田晋吾1 目黒英二1

所属機関: 1函館五稜郭病院

ページ範囲:P.581 - P.588

文献概要

要旨:わが国の医療環境はここ数年,激しい変化の時代を迎えており,DPCの導入や病院の機能分化,在宅医療の充実などの新しい医療システムが構築されつつある.しかし,このように効率的な医療が求められているなかで,真に求められているのは安全で質の高い医療であることは間違いない.クリニカルパスはわが国の医療に導入された当初はその効率性が主に注目されたが,その後は独自の進化を遂げ,最近では医療の質改善のためのツールとして重要な役目を担ってきている.パスを使用するうえで栄養管理をしっかりと行うことは,バリアンス発生の予防と患者のquality of life(QOL)向上に役立っている.さらに,地域で共有するパス作成や地域一体型NST構築などによって,一施設だけでなく地域全体の医療の質向上に寄与できるものと考える.

参考文献

1)Zander K:Critical pathway.◆in◆ Melum MM, Sinioris Mk(eds);Total Quality Management;The Health Care Pioneers. Chicago, American Hospital publising, 1992
2)今田光一:黒部市民病院の取り組み,クリティカルパス最近の進歩2004,じほう,2004,pp192-209
3)東口〓志,五嶋博道,根本明喜,他:NSTとクリニカルパス.臨外58:297-305(増刊号),2003
4)岡田晋吾,目黒英二,石津順子,他:栄養パスとNST.臨床栄養102:866-874,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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