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文献詳細

雑誌文献

臨床外科60巻5号

2005年05月発行

特集 外科栄養療法の新たな潮流

〔各種病態下の栄養管理〕

在宅PEG栄養管理

著者: 岡野均1

所属機関: 1岡野医院

ページ範囲:P.625 - P.632

文献概要

要旨:1980年にPonskyらによって報告された経皮内視鏡的胃瘻造設術(percutaneous endoscopic gastrostomy:PEG)は,その安全性と簡便性からわが国でも広く施行されるようになってきている.さらに,介護保険の導入によって在宅PEG患者も増加しつつある.本稿では,在宅におけるPEGによる栄養管理(在宅PEG栄養管理)について,在宅移行前と移行後の留意点を述べた.安定した在宅PEG栄養管理を目指すには,地域一体型の栄養サポートチーム(地域一体型NST)作りが必要である.在宅PEG栄養管理は安全で安定した経腸栄養管理法と考えられ,種々の原因によって経口摂取のできない症例に対してファーストチョイスとなる栄養管理法である.

参考文献

1)Guidelines for the use of parenteral and enteral nutrition in adult and pediatric patients. American Society for Parenteral and Enteral Nutrition. JPEN J Parenter Enteral Nutr 17(4 Suppl):1SA-52SA, 1993
2)Gauderer MWL, Ponsky JL, Izant RJ:Gastrostomy without laparostomy―A percutaneous technique. J Pediatr Surg 15:872-875, 1980
3)岡野 均,児玉 正,佐藤達文,他:経皮内視鏡的胃瘻造設術の試み(PEG).Gastroenterological Endoscopy 28:2114-2116,1986
4)岡野 均,児玉 正,佐藤達文,他:経皮内視鏡的胃瘻造設術および腸瘻造設術の試み.臨外41:1579-1581,1986
5)上野文昭:経皮内視鏡的胃瘻造設術ガイドライン.日本消化器内視鏡学会卒後教育委員会(編);消化器内視鏡ガイドライン(第2版).医学書院,2002,pp295-309
6)岡野 均:PEGを振り返って―PEGの問題点ならびに対策を含めて.在宅医療4:61-63,1997
7)岩瀬 豪,岡野 均:在宅ケアのポイント(2)病診連携.関西経皮内視鏡的胃瘻造設術研究会(編);PEG(胃瘻)栄養―適切な栄養管理を行うために.フジメディカル出版,2004,pp128-131
8)Kirby DF, Delegge MH, Flemming RC:American Gastroenterological Association―technical review on tube feeding for enteral nutrition. Gastroenterology 108:1282-1301, 1995
9)岡野 均:内視鏡的胃瘻造設術の選択とメンテナンス.鈴木博昭(編);消化器内視鏡のコツと落とし穴.中山書店,1997,pp80-81
10)岩佐幹恵,岩佐正人:経腸栄養剤の種類と特性.日本臨床59:281-292(増刊号5),2001
11)Dominguez-Cherit G, Borunda D, Rivero-Sigarrosa E:Total parenteral nutrition. Curr Opin Crit Care 8:285-289, 2002
12)蟹江治郎:経腸栄養剤固形化によるPEG後期合併症への対策.臨床看護29:664-671,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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