icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科60巻6号

2005年06月発行

文献概要

特集 化学放射線療法―現状とイメージングによる効果判定

胆管癌に対する化学放射線療法

著者: 片寄友1 海野倫明1 力山敏樹1 及川昌也1 山本久仁治1 小野川徹1 松野正紀1

所属機関: 1東北大学大学院医学系研究科外科病態学講座消化器外科分野

ページ範囲:P.751 - P.756

文献購入ページに移動
要旨:胆道癌の治療は切除が第一選択であるが,切除不能例あるいは切除後の補助療法として化学放射線療法が施行されている.しかし,その治療効果についてはrandomized controlled trial(RCT)によるエビデンスが確定していないため,各施設ごとのプロトコールにて施行されているのが現状である.本稿では,当施設にて施行している切除成績と腔内照射,体外照射,化学療法の集学的治療成績を比較するとともに,他施設での治療法をまとめたので,化学放射線療法の参考になれば幸いである.

参考文献

1)海野倫明,片寄 友,力山敏樹,他:マルチスライスCTによる胆道癌診断.肝胆膵49:309-314,2004
2)鈴木正徳,海野倫明,片寄 友,他:胆管癌に対するDouble angled pre-shaped sheathを用いた高線量率192Ir線源による胆管腔内放射線照射療法.胆と膵23:135-140,2002
3)鈴木正徳,海野倫明,片寄 友,他:放射線化学療法併用と胆道ステンティング.胆と膵22:255-259,2001
4)神谷紀之,遠藤 格,滝本 篤,他:肝門部・上部胆管癌の予後因子と術後放射線療法の治療効果.日消外会誌33:1744-1750,2000
5)Gerhards MF, van Gulik TM, Gonzalez Gonzalez D, et al:Results of postoperative radiotherapy for resectable hilar cholangiocarcinoma. World J Surg 27:173-179, 2003
6)Kim S, Kim SW, Bang YJ, et al:Role of postoperative radiotherapy in the management of extrahepatic bile duct cancer. Int J Radiat Oncol Biol Phys 54:414-419, 2002
7)Takada T, Amano H, Yasuda H, et al:Study Group of Surgical Adjuvant Therapy for Carcinomas of the Pancreas and Biliary Tract. Is postoperative adjuvant chemotherapy useful for gallbladder carcinoma? Cancer 95:1685-1695, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?