文献詳細
臨床報告・1
再増悪後,無治療にて完全壊死をきたした肝細胞癌の1例
著者: 藤田真司1 松原俊樹2 庄司光孝2 中村康子2 桜井洋一2 溝口良順3 落合正宏2
所属機関: 1豊田地域医療センター 2藤田保健衛生大学消化器外科3科 3藤田保健衛生大学第2病理
ページ範囲:P.813 - P.817
文献概要
腎細胞癌1),悪性リンパ腫2),肝囊胞3)など様々な腫瘍性病変が退縮または自然消失に至る報告はしばしば散見される.しかし肝細胞癌4)に関するものはほとんどなく,まして腫瘍細胞が完全に消失した報告例はない.今回,筆者らは巨大な肝細胞癌が特別な癌治療を行わず完全に壊死,消失した症例を剖検により確認したので報告する.
参考文献
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