文献詳細
臨床研究
乳癌手術におけるクリニカルパス導入の効果
著者: 柿原康晴1 多賀谷信美1 中川彩1 森昭三1 濱田清誠1 窪田敬一1
所属機関: 1獨協医科大学第2外科
ページ範囲:P.69 - P.74
文献概要
医療におけるクリニカルパス(以下,CP)は本来,在院日数の短縮化に伴う医療費の削減と経営効率の向上を目的としたものであるが,わが国の臨床現場では主に医療の標準化,チーム医療の確立,医療に対する患者満足度の向上を目的とした有益な手法として位置づけられており1▲,CPを実践するうえで,今までの経験主義の医療から脱却し,科学的根拠に基づいた医療に転換する必要がある2).
CPは現在,日本の多くの医療機関で採用されており,当科でも様々な疾患に導入して運用している.乳癌手術症例においても2002年1月より運用を開始した.本稿では,CP導入前後における成績を比較し,CP導入の効果について検討したので報告する.
参考文献
掲載誌情報