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文献詳細

雑誌文献

臨床外科61巻1号

2006年01月発行

臨床研究

乳癌手術におけるクリニカルパス導入の効果

著者: 柿原康晴1 多賀谷信美1 中川彩1 森昭三1 濱田清誠1 窪田敬一1

所属機関: 1獨協医科大学第2外科

ページ範囲:P.69 - P.74

文献概要

はじめに

 医療におけるクリニカルパス(以下,CP)は本来,在院日数の短縮化に伴う医療費の削減と経営効率の向上を目的としたものであるが,わが国の臨床現場では主に医療の標準化,チーム医療の確立,医療に対する患者満足度の向上を目的とした有益な手法として位置づけられており1▲,CPを実践するうえで,今までの経験主義の医療から脱却し,科学的根拠に基づいた医療に転換する必要がある2)

 CPは現在,日本の多くの医療機関で採用されており,当科でも様々な疾患に導入して運用している.乳癌手術症例においても2002年1月より運用を開始した.本稿では,CP導入前後における成績を比較し,CP導入の効果について検討したので報告する.

参考文献

1)河野昌史,春日井尚,山川達郎:特集―知っておきたいクリニカルパス―クリニカルパスにおけるバリアンスの対処法.外科治療85:266-270,2001
2)須古博信:クリニカルパスとは何か―歴史と現状.外科治療85:241-246,2001
3)針原 康,小西敏郎:医療経済からみたクリニカルパス.外科治療85:247-253,2001
4)田村恵美子,横山律子,佐野宗明:乳癌患者へのクリニカルパスの導入を振り返る.新潟癌センター病誌39:23-28,2000
5)中込 博,羽田真朗,宮坂芳明,他:クリニカルパスに準じた当院の乳癌診療について.山梨医学31:117-120,2003
6)有賀浩子,湯口 卓,千須和寿直,他:乳癌手術におけるクリニカルパス導入の成果.日臨外会誌64:778-784,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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