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文献詳細

雑誌文献

臨床外科61巻1号

2006年01月発行

文献概要

臨床研究

治癒切除が可能であった原発性虫垂癌7例の検討

著者: 水沼和之1 中塚博文1 藤高嗣生1 中島真太郎1

所属機関: 1呉市医師会病院外科

ページ範囲:P.81 - P.83

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はじめに

 原発性虫垂癌は稀な疾患であり,術前に確定診断を得ることは困難とされている.大部分は虫垂炎,虫垂周囲膿瘍,回盲部腫瘍などの診断で手術が施行され,術中所見および術後の病理学的検索によって虫垂癌と確定診断されることが多い1)

 今回,われわれは治癒切除が可能であった原発性虫垂癌7例を経験し,その臨床的特徴を検討したので,文献的考察を加えて報告する.

参考文献

1)武藤徹一郎:大腸・肛門外科.朝倉書院,1999,pp569-573
2)Berger A:Ein Fall von Krebs des Wurmforsatz. Berl Klin Wochenschr 19:616-618, 1882
3)金森辰次郎:腹水中における絮状片の鏡検的価値.東医会誌14:486-501,1990
4)Ito H, Osteen RT, Bleday R, et al:Appendiceal adenocarcinoma:long-term outcomes after surgical therapy. Dis Colon Rectum 47:474-480, 2004
5)石川 勉,牛尾恭輔,縄野 繁,他:虫垂腫瘤診断における画像診断の役割.胃と腸25:1143-1154,1990
6)菊池良郎,紙田信彦,金丸 均:腫瘤形成性虫垂炎のX線診断―特に回盲部癌との鑑別について.臨放22:1179-1184,1977
7)大腸癌研究会(編):大腸癌取扱い規約(第6版).金原出版,1998
8)Hesketh KT:The management of primary adenocarcinoma of the vermiform appendix. Gut 4:158-168, 1963
9)Flint FB, Kahn AM, Passaro E Jr:Adenocarcinoma of the appendix. Am J Surg 120:707-709, 1970
10)Hopkins GB, Tullis RH, Kristensen KAB:Primary adenocarcinoma of the vermiform appendix. Dis Colon Rectum 16:140-144, 1973

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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