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臨床研究
上腹部開腹手術既往症例に対する腹腔鏡下胆囊摘出術の検討
著者: 矢島和人12 小林孝1 野上仁12 黒﨑功2 松尾仁之1 田宮洋一3 畠山勝義2
所属機関: 1新潟臨港病院外科 2新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器・一般外科 3新潟県立吉田病院外科
ページ範囲:P.85 - P.88
文献購入ページに移動胆石症に対する腹腔鏡下胆囊摘出術(以下,LC)は,現在では胆囊摘出術の第一選択の治療法として定着している1).導入初期には,上腹部に開腹手術既往のある症例に対して手術困難症例の1つとして挙げられ,その適応はかなり限られていた.しかしながら,その後の技術の進歩や関連器具の開発・改良によって,上腹部に開腹手術既往のある症例に対しても積極的にLCが行われるようになってきている▲2~10).
従来からLCの検討に関する報告は認めるものの,手技や症例の集計に重きが置かれていた.今回,われわれは当院で施行した上腹部開腹手術既往症例へのLCの成績を過去の報告と比較しながら報告し,その適応について考察した.
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