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文献詳細

雑誌文献

臨床外科61巻10号

2006年10月発行

文献概要

特集 今どうしてNSTなのか?

各診療科における栄養療法の必要性―全国アンケート調査結果から

著者: 井上善文1

所属機関: 1医療法人川崎病院外科

ページ範囲:P.1309 - P.1314

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 要旨:各診療科における栄養療法の現状について,日本静脈経腸栄養学会の栄養療法サーベイ委員会のアンケート調査結果より推察した.その結果,経腸栄養法の実施率が上昇しつつある,PEGが普及しつつある,という傾向が明らかとなったが,経腸栄養法の適応であるのに静脈栄養法が選択されている,PEGの適応であるのに経鼻胃管が選択されている,静脈栄養法の選択率が高い領域もある,という問題点もみられた.すべての医師が栄養療法のエキスパートになる必要はない.適正な栄養管理を実施するためにNST(nutrition support team)を利用すればよい.NSTは各診療科の領域を侵すものではなく,適正な栄養管理を実施するためのパートナーとしての役割を果たすべきであり,今NSTが必要とされる理由の1つがここにある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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